身長15センチの県大生(後編)

前編では暇を持て余す大学生が突然現れた小人に、「普通の人間として大学に通えているという当たり前のこと」に対する感謝の気持ちがないとかなんとか言われていましたね。

 

そんなありえない状況に主人公は、慌てたのか、いらぬ墓穴を掘り、小人と入れ替わってしまいました。

 

 逃げる中身小人の元主人公と、それを追いかける中身主人公の小人。

 

果たして、元の体を取り戻すことはできるのでしょうか?!

 

後編の始まりです!!

 

 

逃げる元主人公。どうやら階段を上るようです。

 

 

一段一段が高く、何段も続いている階段をこの身長で登り切るのは絶望的。

別のルートを探します。

 

この身長で上の階に行くには…

 

「エレベーターに乗るしかない!」

 

というわけで、エレベーターを探します。

 

ありました!エレベーターです!

 

 ボタンにはとどかないけれど、誰かが使うときにうまく乗り込めそう。

 

ドアが閉まってしまう前に素早く乗り込みます。

 

 

降りるとそこには… いました!元自分の体!

 

「この先に逃げたな…」

ドアの先に広がっていたのは…

屋上でした。

 

 

しかし、見失ってしまいました。どこに行ってしまったのか…

とりあえず見渡せるように屋上の縁に登ります。

 

もしかして下に落ちたのか…もしそうであれば最悪。元の体に戻れないかもしれません。

 

 

縁を登り、下を覗こうとすると…  滑らかに、そして流れるように足を踏み外します!

 

 

「もう終わりだ…」 

 

「あのときあからさまに退屈な態度をとらなければ…いや、心の中を読まれていたからどっちにしても意味ないか、というか、せめて墓穴をほらず、何事も良い面を見て、感謝の気持ちを持つように心がけていれば…」

 

後悔と反省を交えつつ、あきらめかけたその時!

そうです。どんな物語にもお約束は必ずやってきます。

 

 

無事元の体に戻ることができました!

 

 

「視線が変われば世界が変わる」

 

今回の話で主人公は小人と入れ替わることで視線・視点の大きな変化を体験しました。

 

最初は、自分の恵まれた環境に胡坐をかいて感謝の気持ちを忘れていましたが、最後に落下するときには、ちゃんと改心して考え方に変化が現れました。

 

皆さんも当たり前だと思っていることや固定概念を疑ってみると世界観が変わるかもしれませんね。